特別展示「シリコン単結晶球体」レプリカ

世界の質量の単位「キログラム」の定義が、令和元年5月20日から変わることを記念して、定義の改定に大きく貢献した「シリコン単結晶球体」のレプリカを、下記のとおり期間限定で展示しますのでお知らせします。

 

 

1:期 間 令和元年5月20日(月)~7月29日(月)

 

2:場 所 福井県年縞博物館 2階 『「はかり」のミニ博物館誌』コーナー

 

3:展示協力 国立研究開発法人 産業技術総合研究所

 

4:展 示 物 シリコン単結晶球体(レプリカ)
・濃縮度99.99 %のシリコン同位体単結晶(シリコン28)で作られた直径約94 mmの球体
・新定義となったプランク定数を産業技術総合研究所が測定する際に活用
・厳密な温度管理の下での測定では、球体の凹凸は最大でも50ナノメートル(球体を地球の大きさに拡大したとしても、10 mにも満たない大きさ)

 

 

期間限定の特別な展示となります!ぜひお越しください!

 

 

<参考>
「キログラム」は、世界に一つしかない分銅「国際キログラム原器」の質量として1889年に定義され、以来130年間、国際キログラム原器が世界中の質量の基準として使用されてきた。しかし、表面の汚染などにより、質量が長期的に1億分の5程度変動している可能性がわかり、「プランク定数」という世界中どこでも変わらず、時間とともに変化しない物理定数に基づく定義へと移行する方針が2011年に国際的に合意された。その後、産業技術総合研究所および複数の海外研究機関により超高精度にプランク定数の値が決定され、これを用いた「キログラム」の新定義が2018年の第26回国際度量衡総会において採択された。新定義は令和元年5月20日から適用される。