トップ 博物館からのお知らせお知らせ水月湖の年縞掘削が始まりました。
お知らせ 更新日:2025.06.23
2025年6月1日、福井県知事、県議会議長、若狭町長も臨席のもと、水月湖・年縞掘削開始セレモニーが開催されましたが、グアテマラでのマヤ文明年縞調査に用いた掘削機材の日本到着が遅れたため、掘削開始は6月23日にずれ込みました。当日午前中は激しい雨のため掘削開始は午後になりましたが、最初の1mの年縞掘削を皮切りに、翌日からは1回2mの年縞が続々と得られています。
掘削した年縞は若狭観光船レイククルーズの桟橋駐車場に設営した仮設ラボに運び込まれ、試料として保存するための処理を行っています。その処理は酸化が進まぬうちの「秒単位の勝負」ですが、今回は、さまざまな新技術によって進められています。
水月湖上の掘削のやぐらは、レイククルーズの観光船から見ることができます。
また、年縞処理の仮設ラボは、一般の方は外部からガラス越しに見学できます。
レインボーライン展望台からは、眼下に広がる水月湖上に年縞掘削やぐらも見ることができます。
二度と見ることができない可能性のある年縞掘削ですので、年縞博物館で基礎知識を得た上で、クルーズ船で湖上のまさに掘削している現場、レインボーライン展望台からの絶景を体験して下さい。
なお、年縞掘削は7月末まで予定です。
また年縞博物館は火曜が休館日です。
今回の年縞掘削は、立命館大学古気候学研究センター、中川毅センター長を筆頭とする科研費の大プロジェクト「『暴れる気候』と人類の過去・現在・未来」によるもので、年縞博物館の学芸員も協力しています。